夏休みの宿題で必ずと言っていいほど課される読書感想文。
苦手だという人も多いのではないでしょうか。
今回は苦手な人でもスラスラと読書感想文を書くことができる方法をご紹介します。

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今回は有川浩さんの「旅猫リポート」を例に
読書感想文を書くポイントを見ていきましょう。

旅猫リポート」は福士蒼汰さん主演で
2018年に映画化することが決定しています。

読書感想文を書く前に

本をしっかり読み込む

まずはしっかりと本を読み込みましょう。
読まずに書いた感想文はすぐに見破られてしまいます。

読むときは友だちや家族にこの本をおすすめする前提で読んでみてください。

おすすめするにはこの本の良いところを知っておかなければいけません。
おすすめするときに、こんなところが良かったと言えるように読んでいきましょう。

夏休み終了間際でも間に合うサクッと読めるおすすめの名作

段階別にまとめてありますので、以下のページをご覧ください。
小学生におすすめの名作短編
中学生におすすめの名作短編
高校生におすすめの名作短編


読書感想文の書き方

さて、第一難関の書き出しです。
ここでつまずく人が多いようです。

スラスラと書いていくために、おすすめの書き出し方をご紹介します。

1.この本を選んだ理由から書き始める

例文

私がこの本を手に取ったのは、表紙が印象的だったからです。
表紙には一匹のあまり可愛くない猫がどんと居座っています。

タイトルがタイトルなのだから、きっと主人公はこの猫なのだろうとは思ったのですが、
内容に関しては全く想像ができませんでした。

作者が著名な有川浩さん、大好きな作家さんだったからか、
どんな物語かも想像できないまま、不思議と手がこの本を握りしめていたのです。

→ あらすじ

解説

本は装丁も含めて一つの作品です。
この本を選んだ理由は立派な読書感想文の一部となります。

この部分はほとんどが本の中身に関係ないことで、
しかも主観で書くことになるので、読書自体が苦手な人でも書きやすい部分です。

ここでじっくりと本との出会いを語り、しっかりと文字数を稼ぎましょう。

2.セリフから始める。

例文

「こんなことになってごめんな。お前を手放すつもりはなかったんだけど」

主人公のこの言葉は、物語を読んでいる間ずっと頭の奥で響き続けていました。

→ あらすじ

解説

「私は、ぼくは、」から書き始めがちな作文や読書感想文ですが、
冒頭に「」を持ってくることで大きなインパクトを与えることができます。

また作中から引用するので、どんな言葉を使おうか悩む必要がありません。
印象深かった一言を前面に押し出して、興味を惹きつけましょう。

3.本によって起こった変化について書く

本に出会う前の自分について書き、
そこで出会った本によって考え方や感じ方が変わったことを書きます。

例文

猫はきまぐれな生き物。
この本を読むまで、私は猫についてそんな印象を持っていました。
けれどこの本の主役である猫のナナは、気まぐれだけど主人公の悟をとても大切に思っていて、
猫は猫なりの方法で人を愛しているくれているのだと思うようになりました。

→ あらすじ

解説

本によって影響を受けたことを書いていきましょう。
それは下手に感想文を盛り上げて書くよりもずっと説得力があります。

4.伝えたい言葉をそのまま率直に書く

例文

読み始めた瞬間から、最後の一文を読み終えるまで、ずっと涙が止まりませんでした。

→ あらすじ

解説

本を読むときに、誰かにおすすめするつもりで読みました。
そして誰かにおすすめするときの最初の一言を、そのまま原稿用紙に書けばいいのです。

たとえば、「感想を一言でまとめるのは、難しい。そんな気持ちになる本でした」など
飾らずに、思ったままを最初に書いてみましょう。

そうしてあらすじを書き、そのあらすじになぞって感想を書くことで、
最初に一言の意味が解明されていきます。

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あらすじの書き方

あらすじを書くときは、客観的な事実だけを時系列に沿って書いていきます。
どのようにまとめたらいいか分からないときは、
文庫本なら背表紙にあらすじが書かれていることが多いので、参考にしてみてください。

あらすじがない場合は「誰が どうして どうなった」と大筋を一言でまとめます。

例)主人公(悟)が猫(ナナ)を拾って旅に出ました。

ここに大切だと思う事実を加えていきます。

例)悟に、どうしても猫を手放さなければいけない事情ができて、
彼は新たな飼い主を探すため、猫と旅に出ました。
そしてかつての友人たちと再会しては、悟はナナを引き渡すためのお見合いを決行します。
けれどどの友人たちの元にもナナを置いてくることはできませんでした。
彼らは、最後の旅の目的地、北海道を目指します。

おすすめする理由を書く

あらすじまで書くことができたら、あとは友だちにおすすめする理由を書いていきましょう。
あなたがよかったと思ったこと、気になったこと、感動したこと、好きだった場面。
なんでもいいのです。
友だちにおすすめするときのことを思い出して、同じように書いていきましょう。

そうすることが、読んだ本の感想を書き出していくことになります。
そしてそれをまとめることで、読書感想文は出来上がります。


読書感想文をすらすらと書く方法

読書感想文が苦手なのは、どのように書いていいかが分からないからです。

まずは書く順序を決めて、その順序に従って書くようにすることで、
どうしていいのか分からない状態から抜け出すことができます。

次に何を書いて分からないという状態から抜け出すために、
友だちにおすすめするという意思をもって本を読んでみましょう。

きっとたくさんのおすすめポイントが出てくるはずです。
そのおすすめしたいことを原稿用紙に書くことで、読書感想文ができあがります。

難しく考えずに、誰かに教えてあげたいと思って読んでみましょう。
それが、読書感想文をすらすらと書く一番の方法です。

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