災害用に水や食糧の準備はしても、現金の準備については見落としがちです。

今回は過去の大規模災害後の経緯を参考に、
準備しておくべき現金の種類と保管方法についてまとめています。

スポンサーリンク


現金を用意すべき理由

実は、金融庁の発表によると、東日本大震災の4日後には
ほとんどの金融機関が営業を再開していました。

そのため、数百万円という大金を災害時用に用意しておく必要性は低いと言われます。

ただし、ATMが利用できなかったり、
お金をおろすのに半日並ばなければならなかったりということもあります。
十分な小銭が金融機関でも用意できず、紙幣のみの取り扱いになることもあります。

また、ライフラインとともに復旧するのがスーパーマーケットなどの商店です。
水や食料品が購入できる非常にありがたい機会ですが、
商店側がお釣りを用意できなかったり、クレジットカード類は使えない可能性もあります。

さらには災害後しばらくするとコインシャワーなどが設置されることもあります。

小銭を用意できていないと、お釣りがでないような買い物をすることになったり、
お会計が後回しになったり、またコインシャワーの利用ができなかったりと不都合が生じます。

震災時はお札も大切ですが、小銭の用意が重要になります。


けれど、あまり多くの現金を持ち歩いたり家においておくのは心配ですね。
災害時に備えて、一体いくらくらいの現金を用意しておくべきでしょうか。

スポンサーリンク

用意すべきお金の種類

紙幣と小銭を合わせて10万円程度必要だったという声が多いです。
特に小銭は交通費や通信費、買い物代金など用途が豊富です。

紙幣

一万円札はほとんど使える場面がない可能性があります。
大量に物資を購入できるときでなければ、おつりが高額になるため、
販売側で用意できない場合があります。

また自動販売機などで利用できないこともありますので、
災害に備えて用意するのであれば、一万円札や五千円札を避けて
千円札で用意することをおすすめします。

小銭

使いやすいのが500円玉です。
コインシャワーには500円玉のみ利用できるものもありますので、
30枚程度は用意しておきたいですね。

次に必要になるのが100円玉と10円玉です。
携帯電話やスマホが使えない状況では、連絡はもっぱら公衆電話になります。
災害時には避難所に特設公衆電話が設置されることがあります。

100円玉と10円玉を事前に十分用意しておくことで、
安心して公衆電話を利用することができます。

1円玉は買い物のさいに役立ちます。
販売側がお釣りを用意できていない場合でも困りません。
そのため、1円玉も20枚程度は用意しておきたいですね。

50円玉と5円玉の必要性はそれほど高くありません。
10円玉や1円玉で代用できますので、普段お財布にある程度で問題ないでしょう。


用意しておきたい現金の種類と数量
一万円札:特に必要なし
五千円札:特に必要なし
千円札:90枚程度
500円玉:30枚程度
100円玉:30枚程度
50円玉:財布にあるだけ
10円玉:30枚程度
5円玉:財布にあるだけ
1円玉:20枚程度

保管の方法

水害に合ったとき、財布や封筒で保管していると、
紙幣は水に濡れて使用できなくなってしまう可能性があります。

ジップロックなどの防水仕様のビニール袋などに入れて保管しましょう。

また、パスポートや紙製の保険証も防水性の高いビニール袋にいれておくと安心です。


物資に比べるとどうしても優先度が下がり、準備を見落としがちな現金ですが、
災害のこそ現金の必要性が高まります。

小銭貯金の感覚で準備を始めてみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク