日ごろは食いしん坊なのに、近頃あまりご飯を食べたがらない。
散歩が大好きだったのに、外に行くのを嫌がる。
楽しく遊ぶはずのボールにも見向きしない。

そんな愛犬をみると心配が尽きません。

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異常を感じたら、動物病院に行くのをおすすめしますが、
梅雨時期から涼しくなるまでの間に起きる異変であれば、
犬の夏バテである可能性も考えられます。

意外と夏に弱い犬

うだるような暑さや高い湿度にまいってしまうのは、人間だけではありません。
全身を毛で包まれた犬は、寒さには強くても夏の暑さには比較的弱い動物です。

特に暑さに弱い犬種

短吻種(たんふんしゅ)

パグ、ブルドッグ、シーズー、ペキニーズ、ボストンテリアなどの
鼻腔が短い(鼻ぺちゃ気味)犬種は、熱さを逃がすのが苦手で暑さに弱いとされています。

寒い地方出身の犬種

シベリアン・ハスキー、ボルゾイ、グレートピレニーズ、シェットランド
シープドッグなどの長毛種、短毛でも毛の密な犬、厚い被毛を持つ犬は
見た目から分かるように、暑さにとても弱い犬種です。

この症状、夏バテかも

食欲が落ちる・なくなる

人間同様、夏バテで食欲が落ちる犬は多いようです。
特に湿度の高い梅雨から湿度も温度も高い夏場は要注意です。

散歩に行きたがらない

外が暑いことを知っている犬は、外には出たがりません。

遊びたがらない

食欲がなくなると体力も落ちてくるので、
いつもなら飛びついてくるボールにも反応しないことがあります。

つらそうに寝ている

体力が落ちて、身体を動かすのがつらいため、寝ている時間が多くなります。

吐く

食欲が落ちてご飯を食べないとき、黄色い液体を吐くことがあります。
これは胆汁嘔吐症候群といって、
空腹時間が長すぎるときに胆汁を吐いてしまうものです。


犬の夏バテ対処法

食事はいつもと趣向を変えてみる

ウェットフードに変えてみる

いつもドライフードを食べているわんちゃんなら、
ウェットフードに変えてみるといいかもしれません。
実はドライフードよりもウェットフードのほうが犬人気は高いのです。

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ヨーグルトをトッピングしてみる

ドライフードにヨーグルトをかけて和えてみるのもよいですね。
プレーンヨーグルトの無糖であれば、小さじ2杯程度は与えてもOK。

ヨーグルトは消化に良く、腸の働きをサポートしてくれます。
朝夕の二食であれば、小さじ1杯ずつのヨーグルトと和えてあげましょう。
※与えすぎるとカルシウム過多で尿石の原因になります。

鶏ささみや魚を茹でてトッピングしてみる

茹でて冷ました鶏ささみをご飯に混ぜてみましょう。
もしくは鯛やたら、鮭などの白身魚を茹でて冷ましたものをトッピングします。

味付けはしません。
素材本来の味でも犬の味覚にはとっても美味しく感じられます。

ささみや魚をトッピングするなら、与えるのは一日10g程度までにしましょう。

散歩は日が出る前か、日が落ちたあと

日が完全に落ちても、地面の温度が下がるまでは散歩は避けましょう。
散歩の時間をいつもより短縮させてもいいかもしれませんね。

大型犬は毎日の散歩が欠かせませんが、体調が悪いときに
義務的に無理な散歩に出かける必要はありません。

食べる量が減っている分、運動を減らしている可能性もありますので、
散歩に行く元気があるのなら、地面近くも涼しい時間帯に、
散歩に行くのを嫌がるのなら、ボール遊びなどで代用しましょう。

エアコンで温度調節をする

犬の体内温度の調節は、舌でのみ行われています。
そのため、体に汗をかかない犬にとっては
扇風機の風があたっても涼しく感じることはなく、あまり意味がありません。

もちろん、空気を循環させて熱気をこもらせない効果はありますが、
直接犬の体温を下げてくれるわけではありません。

そのため夏バテを解消し熱中症を防ぐには、室温自体を下げる必要があります。
室温を下げるには、湿度の調節もできるエアコンがおすすめです。
日中は26~28度程度に設定しておきましょう。

凍らせたペットボトルは一石二鳥

ペットボトルを凍らせてハウスの中に入れておきます。
そうすることでハウス内の温度を下げることができますので、
エアコンを使うことができない場合でも安心です。

2リットル入りのペットボトルに水を入れて凍らせましょう。
2~3本あると、効果的に温度を下げることができます。

また、ペットボトルについた水滴は、長時間冷たい飲み水になります。
冷たい水を少しずつ飲むことで、体内温度も下がります。

水滴は、ペットボトルの氷が解けきって温度が上がるまで冷たいままです。
また、水滴は一度につく量が限られているため、
一気に飲むことができないので、急激に体を冷やさずにすみます。


どうしても食欲が戻らないときは

上記の対処法を試してみても、愛犬の食欲が戻らない。

そういうときは、動物病院の先生に相談してみましょう。
犬は数日であれば水だけでも大丈夫といわれていますが、
それでも栄養不足になることは避けられません。

夏バテだとしても、点滴で栄養を補ってもらえることもあります。

また、夏バテではなく病気の可能性もあります。
心配が杞憂で済むなら良いですが、しない後悔にならないように、
少しでも心配なことがあれば獣医さんに相談してみましょう。

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