大規模災害に備えておくものとして一番に上げられるのが水ですが、
ストックするのは飲み水だけでいいのか、どのくらいの量が必要なのから目安が必要です。
今回は災害用備蓄の最低必要量3日分を目安に、
ストックしておくべき水の種類と量をご紹介します。
ストックする水の種類と量
飲料水
まず最初に準備しておきたいのが飲み水です。
飲み水の必要量は、一人当たり1日3リットルと言われています。
この3リットルという量は、食事から得る水分量も含んでいますので、最低限の量です。
料理に多くの水を使うことが想定される場合や、
普段水の摂取量が多いという場合は、もう少し多い量を備蓄する必要があります。
飲料水は最低限、一人当たり1日3リットルなので、3日分で9リットル必要です。
四人家族であれば、36リットル、2リットル入りのペットボトルで18本です。
長期保存用の水
水によっては5~10年程度保存できる長期保存用の水があります。
一般的なミネラルウォーターの賞味期限が2年程度なので、
長期保存用の水の方が保存が容易です。
※ただし清潔な水が入っているペットボトルは未開封であれば、
中の水は飲めなくなるということはありません。
水自体は保存状態が良ければ悪くなることはなく、
水に混入した有機物や微生物等が腐敗の原因だからです。
保管方法
飲料水は、できれば500ミリリットルのペットボトルと
2リットルのペットボトルで準備しておきます。
いざというときは、とりあえず身一つで逃げることになりますが、
その際500ミリリットルのペットボトルであれば持ち出しやすいというメリットがあります。
家に帰ることができる状況に落ち着いたら、備蓄していた水が大いに役立ちます。
また置き場所は直射日光が当たらない場所で、家の至る所にバラして保管します。
災害時に家屋が崩れた場合、数ヶ所にバラして保管した方が、
どこかしらの水が無事である可能性が高く、全滅を防ぐことができるからです。
生活用水
普段通りの生活で使う生活用水は、一人当たり1日300リットルとも言われています。
しかし災害時は水道が使えなかったり停電でトイレが思うように使えなかったりします。
十分な量の生活用水を貯蓄するのは一般家庭ではなかなか難しいのが現実です。
そのため、お風呂のあとはすぐにお湯を捨てるのではなく、
ある程度の量をバスタブに貯めておくなどの習慣をつけながら、
水の代わりになるものを用意しておく必要があります。
例)
・即席簡易トイレの作り方を知っておく
・ウェットティッシュや紙皿、紙コップ、水のいらないシャンプーなどの用意
また、飲料水をローリングストック法て貯蔵していく場合、
古いものを使って新しいものを補充することになりますが、
使い終わった水の空き容器に水道水を入れて生活用水として保管しておくこともできます。
その場合、ペットボトルに入れた水道水は季節により3~7日程度で入れ換える必要があります。
あると便利な浄水グッズ
浄水グッズを一つでも用意しておけば、いざというときにも飲み水を確保することができます。
ストック飲料水と一緒に災害用グッズとして準備しておきましょう。
【ストロー浄水器】
【浄水ボトル】
被災時に安全確保したあとは、飲み水の問題が切実になります。
ローリングストック法は煩わしいですが、
いざというときのためにも習慣にしてしまいましょう。