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節分の由来と意味とは

節分とは、各季節の始まりの日の前日のことです。
各季節とは、立春、立夏、立秋、立冬のことで、その前日はすべて節分と呼ばれます。

季節を分ける節目の日という意味なので、節分は年に4回あり、
日にちも立春などの前日となるので、何月何日というふうには決まっていません。
現に1984年以前の閏年は2月4日が立春の前の節分でした。


年に4回ある節分の中でも、
江戸時代以降には、節分といえば立春の前日のことを指す場合が多くなりました。

とりわけ立春前の節分が重要視される理由としては、春が最初の季節であり、
立春は1年の始まりであることから、立春前の節分は大晦日とされたこと、
厄年の変わり目や占いなどで年の変わり目として重要な意味を持つことが挙げられます。

そして立春前の節分には、大晦日の厄祓い(追儺)が行われます。
豆まきは、神社仏閣などでも古くから行われている、大晦日の邪気払いの行事なのです。

暦の中の節分

暦の中で節分は、雑節の一つに当たります。

雑節は、季節の移り変りをより詳細に捉えるために用意された特別な暦日で、
節分、彼岸、社日、八十八夜、入梅、半夏生、土用、二百十日、二百二十日などがあります。


豆まきとは


豆まきとは、立春前の節分に邪気払いとして行われる伝統行事です。

一家の主人、または年男が豆をまき、家族はまかれた豆を年の数だけ食べます。
地域によっては、自分の年の数より1つ多く食べるところもあります。

最近では家族みんなで豆をまく家庭も多いようです。

豆まきの由来

西暦890年頃、鞍馬山の鬼が都に降り立ち荒らすのを、
祈祷をして鬼の穴を封じ、三石三升の炒り豆を鬼の目に投げつけて退治、
災厄を逃れたという故事伝説が始まりと言われています。

鬼を退治した豆を食べることで、
体が丈夫になり、病気をしないようにという願掛けをします。

豆まきの意味

豆を魔目(鬼の目)に投げつけることで、
魔を滅すること(魔滅)に通じるといわれています。

また、穀物には生命力を育てる力と魔を退ける力があると
古くから言い伝えられています。

そのため、節分に穀物である豆を食べることで、
旧年の邪気を祓い、新年の無病息災を願う意味もあるとされています。


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恵方巻きとは


恵方巻きとは、立春の前の節分に歳神さまの御在所の方を向いて食べると
縁起が良いとされる巻き寿司のことです。

お茶屋での遊びが起源であるとか、大阪の商人の習慣が由来であるなど、
その発祥には諸説ありますが、恵方巻という名称の生みの親はセブン・イレブンです。

関西では節分の商業イベントとして「丸かぶり寿司」が以前から有名だったのですが、
1998年に大手コンビニチェーンのセブン・イレブンが恵方巻を全国販売したことで、
2000年代に入り、節分に巻き寿司を食べる習慣が全国的に広まりました。


要するに、恵方巻は行事食ではなく商業イベントの産物です。
そのため、その長さや太さ、使用具材には厳密な決まりはありません。

ただ、「福巻寿司発祥の地」の石碑がある栃木県の磐裂根裂(いわさくねさく)神社のものは直径5cm長さ20cmほどで、その大きさに合わせることもあります。

磐裂根裂神社は、2000年に節分祭で太巻きを食べる行事を取り入れました。
それは節分祭の参列者に振る舞われる「夢福巻き寿司」と呼ばれています。

恵方巻の食べ方

恵方巻は、その年の歳神さまのご在所(=恵方:平成30年は南南東やや右)に向いて
無言でお願い事(お祈り)をしながら食べるものと一般的に言われています。

また、恵方巻を切ることは縁を切ることに通じて縁起が悪いため、
恵方巻は切らずに食べるものとして認識されています。

このほかにも、目を閉じて食べるところや、笑いながら食べるという地域もあり、
食べるものも、太巻きだけでなく手巻き寿司やロールケーキなど様々です。

そもそもが商業イベントの産物であるので、恵方巻の一般的な食べ方としては、

1.恵方を向く
2.無言でお祈りしながら食べる

多くの地域の共通点であるこの2点が守られていれば良さそうです。

ちなみに、恵方巻を丸々一本黙々と噛み切らずに食べきる必要はなく、
お願い事をしている間だけ無言で食べると良いとされています。

インスタ映えする恵方巻のおすすめ具材はこちら


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