九九とは

1から9までの自然数のかけ算を表にして、
暗記方式で答えを覚えていくものです。

小学校2年生で習う九九は、のちの算数・数学の計算の基礎であり、
とても重要な学習の一つとなります。

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そのため暗唱することで繰り返し学習を行い、
しっかりと覚えることが大切です。

新しい考え方、かけ算

けれど新しい概念であるかけ算の唐突な出現と、
半ば押しつけのような読み上げ学習に抵抗感を抱き、
そのため九九を覚える意欲がわかない子どももいます。

まずは、かけ算がどんなものであるか、
どうして九九を覚えることが重要かを、
子どもに理解させましょう。

そのうえで読み上げて覚えていくことが
九九の習得の効率的な方法となります。

かけ算の概念

ここで間違えてはいけないことは、
かけ算はたし算を簡略化した計算方法ではないということです。

たとえば、
【2×5=10】は、【2+2+2+2+2=10】というたし算で表現できますが、
【3×0.5=1.5】は、たし算では表現できませんし、
【2+3+4+5=14】も、かけ算では表現できません。

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すべてのかけ算がたし算で表現できない以上、
またすべてのたし算がかけ算で表現できない以上、
かけ算とたし算は、本質的に異なる考え方となり、
簡略化した計算方法という説明は正しくないということになります。

かけ算の概念は
「1つあたりの数量」が「何個あって」「全体でいくつか」となります。

うさぎが5匹いることを例にすると、
「うさぎ一匹当たりの耳の数=2」が「何匹=5」いて「全体で耳はいくつか=10」となり、
計算式は2×5=10となるのです。

この、「一つあたりの数」×「何個」=「全体の数」という考え方を
まずはしっかりと理解しておかなければ、
ひらめき力や理解力のある子ほど、この後の計算で躓いてしまう可能性があります。

かけ算は、これまで習ってきたたし算やひき算とは全く違う新しい概念なので、
教える側の教わる側も理解にたどり着くまで大変ですが、
投げやりになったりただ暗記させたりと、手を抜くことだけはやめましょう。

九九を身につけるための効率的な方法

上記の概念がしっかりと理解できてから、九九を覚えていきましょう。

学習の効率的な方法は、繰り返しと声出しです。
つまり九九を身につける最も効率的な方法は、
声に出して繰り返し九九を読み上げていくことにほかなりません。

原始的ですが、確実でより効果的なので続いている方法なのです。

九九の読み上げを楽しもう

子どもが知識を身につけるには、遊びの延長で楽しむことが一番です。
お父さんやお母さんと九九を読み上げたり、
クイズにして問題を出したりして、一緒に学んでいきましょう。

お風呂に浸かる時間で読み上げるもよし、
学校の帰り道でそらんじながら歩くもよし。

とにかく一緒の時間をつくり、その中で楽しみながら繰り返していくことが
九九を覚える一番の近道です。

あきらめない

最初は間違えるばかりでしょう。
どうしても苦手な段もあります。
いつまでたっても完璧にならないと嘆きたくなることもあるかもしれません。

けれど大切なのは、あなたが諦めないことです。
諦めず、おおらかな気持ちで子どもを見守り、
歩幅を合わせて一緒に進んでいくことで、
子どもも安心して続けていくことができます。


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