二宮和也さん主演の映画「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」が
今秋11月3日に公開予定です。
「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」とはどんな映画なのか、
そして映画の原作である同名の小説の作者、田中経一さんとはどんな人物なのでしょう。
映画「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」
キャストは主演の二宮和也さんをはじめ全員主役級の超大作、
とても原作が処女作の作家の映画化とは思えないほどの力の入れようです。
それもそのはず、この映画の原作となる小説を書いた田中経一さんは、
作家としては新人ですが、ディレクターとして様々な料理番組に携わってきました。
- 料理の鉄人
- 愛のエプロン
- 恐怖の食卓
この敏腕ディレクターが書き上げた物語、それが「麒麟の舌の記憶」でした。
詳しく見ていきましょう。
映画公開予定日
2017年11月3日(金)
キャスト
佐々木充 :二宮和也
柳沢健 :綾野剛
山形直太朗:西島秀俊
山形千鶴 :宮崎あおい
三宅太蔵 :竹野内豊
監督
滝田洋二郎
代表作:おくりびと/釣りキチ三平
あらすじ
戦争で失われた、伝説の[料理全席]―。激動の1930年代、満州に渡った天皇の料理番・山形直太朗が考案した究極の美味112品によるフルコース[大日本帝国食菜全席]。
歴史の闇に消えたレシピの謎を追い、メニューの完全再現に挑むのは、絶対味覚=“麒麟の舌”を持つ料理人・佐々木充。彼はこれまで、愛を知らずに生きてきた。もう一人の“麒麟の舌”を持つ男の生涯を知るまでは…。
かつて世界を料理で変えようとした料理人が、自らの命をかけてレシピに隠した秘密とは?伝説のメニュー、最後の一皿=(ラストレシピ)が再現されるとき、70年の時を繋ぐ【壮大な愛】が明らかになる。
出典:映画ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~公式サイト
そうそうたる演者と監督です。
これでは面白くない映画を作る方が難しいですね。
原作「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」
作者
田中経一
代表作:ラストレシピ 麒麟の舌の記憶/歪んだ蝸牛/龍宮の鍵
あらすじ
満漢全席を超える料理、大日本帝国食菜全席の作成を使命とされた山形直太朗は、
満州の地で妻と楊晴明という中国人と共に、そのレシピの完成を目指した。
時は過ぎ、現代では佐々木充という青年が、最期の料理請負人という職を営んでいた。
彼には絶対的な味覚ー麒麟の舌ーが備わっていて、
一度も食べたことのない料理でも再現することが出来た。
ある日高額な依頼料釣られ訪れた北京の地で、
佐々木は「大日本帝国食菜全席」の再現を依頼されるが、
「大日本帝国食菜全席」のレシピを探し求めるうちに、
その背景に恐ろしい陰謀が隠されていたことに気付く。
最高の腕を持つ料理人たちが時を越えて
世界で一番のレシピを探し求めるこの物語は、家族の愛の物語でもあった。
映画と原作の相違点 ※ネタバレ注意
現段階ではまだ映画は撮影中ということで、あまり多くの情報は
まだ入ってきませんが、いくつか相違点がありますのであげておきます。
1.映画で西畑大吾さんが演じる鎌田正太郎という役は
原作ではおそらくロシア系ユダヤ人デービッド・グーデンバーグ。
共に物語のキーを担う人物である。
2.山形直太朗は映画では消息を絶ったとされているが、
原作ではその死がはっきりと描かれている。
3.映画では山形直太朗の妻山形千鶴の役割が、夫を支えてレシピ集作成の協力するなど、
原作よりも具体的で積極的なものになっている。
原作での山形千鶴の役割は、山形直太朗の死後の方が大きい。
4.原作においては山形直太朗と山形千鶴の子である幸という人物が重要な役割を持つが、
映画においてはその存在にはまだ触れられていない。
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映画の見どころ
演技に定評がある二宮和也さん主演ということで、否が応にも期待は高まります。
また原作も繊細で、大胆で、見事にまとまった素晴らしい物語です。
映画映えしそうだという印象は、作家がディレクター出身だからでしょうか。
二宮和也さんが演じる佐々木充の孤独を知るためにも、
映画の前に原作を読んでおくことをおすすめします。