「キッズウィーク」、聞きなれない言葉ですが、
一体どんなウィークなのでしょうか。

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キッズウィークとは

2018年から政府が導入実施する予定の、長期休暇を分散する仕組みです。

たとえば、夏休みの最後の5日間を別の月の平日に振り替えます。
5日間の休みの前後の土日と合わせて、最大9連休が実現する可能性があります。

キッズウィーク

休み方改革と地域活性化を目指す

親などの大人も一緒に休暇を取れるように政府が働きかけてくれます。
これは、有給休暇の取得を促すことで「休み方改革」を進める狙いがあります。

また、全国の地域ごとに分散する時期を変えて、
観光需要を分散することにより、地域の活性化を図る狙いがあります。

実施時期

政府は2018年4月からの導入を目指しています。

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来年の夏休みは、少し短めになりますが、
その代わり連休の少ない時期に大型連休を取ることができるかもしれません。

キッズウィークの効果

繁盛期の長期休暇を分散させて閑散期へと振り替えることで
観光地の閑散期の活性化が期待できます。

たとえば、紅葉シーズンに家族で長期の旅行ができるようになります。
また、夏に大混雑する北海道にシーズンオフを狙って出かけたり、
旅行代金が格安になる10月ごろに沖縄の海を堪能できるかもしれません。

キッズウィーク
紅葉の京都
キッズウィーク
沖縄美ら海水族館

危惧される問題点

すでに8月後半から学校が始まっている地域では、さらに夏休みが短くなり、
「夏休みが長期休暇」という概念が薄れてしまう可能性があります。

また、有給休暇の取得を促すと政府が働きかけたとしても、
必ずしも有給休暇が取れるわけではありません。

地域によって時期を分散させるということは、
その地域では子供たちのキッズウィークが重なってしまうということです。

そうなった場合、その地域の会社で一斉に有給休暇が申請されたとして、
すべての人がその申請を受け入れてもらえるか懐疑的です。

有給休暇は基本的には労働者の権利で申請すれば取れるものですが、
「事業の正常な運営を妨げる場合」には、
会社側は別の時季に有給休暇を与えることができますので、
有給休暇の申請が重なった場合、上記を理由に拒否される可能性もあります。

そうなった場合、共働きなどで平日の昼間に留守にする家庭では、
子供を預ける当てがない場合、小さな子供だけで
留守番させなければならない状況になるなどの問題も出てくるでしょう。

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