今年で13年目になるクールビズ、認知度は95.8%*と非常に高く、
二酸化炭素排出量の減少とともに環境への好影響が期待されています。
*2005年9月30日 環境省のアンケート結果による

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クールビズとは

現東京都知事である小池百合子さんが環境大臣となった年から環境省から提唱されている
夏のビジネスの装いを軽装にして、冷房の温度を上げることで
電力の節約と二酸化炭素の排出量の減少を目指すキャンペーンのことです。

小池さんにアドバイスしたのは、当時の内閣総理大臣小泉純一郎さんでした。

日本国内では賛否両論ありますが、海外での反響は大きく、
中国や韓国、イギリスやスペインなどでもクールビズが推奨されました。
なんと国連でもクールUNが行われたほどです。

趣旨

夏場の服装を風邪通しが良く涼しいものにして、冷房温度を28度に設定するというもの。

エアコンの温度を28度に設定することで、
2006年の二酸化炭素削減量は、約114万トン削減できたと環境省が発表しています。
※約250万世帯(北海道の全世帯)が一ヶ月に排出する二酸化炭素の量と同等程度

実施期間

今年も環境省は5月1日から9月30日までをクールビズの実施機関と想定して、
冷房節約等による節電を呼びかける方針です。


スーパークールビズ

ところで、2012年から環境省が打ち出しているスーパークールビズをご存知でしょうか。

テレビやネットなどのニュースで
アロハシャツを着て職務に当たる公務員の姿を見たことがあるとしたら、
それがスーパークールビズです。

趣旨

東日本大震災の影響を受けて電力不足が予測されることから、
2011年夏からさらなる節電を呼びかけ、
2012年度に「スーパークールビズ」という名称を明確に打ち出しました。

実施期間

6月1日から9月30日を想定していて、クールビズの期間と同じです。


クールビズとスーパークールビズの違い

両者の違いは、スーパークールビズのほうがよりラフな格好を可としている点です。

環境省における服装の可否

衣服 クールビズ スーパークールビズ
ノーネクタイ
ノージャケット (○)
半そでシャツ
かりゆしウェア (○)
ポロシャツ ×
アロハシャツ ×
Tシャツ ×
タンクトップ × ×
チノ・パンツ (○)
ジーンズ ×
ハーフパンツ × ×
スニーカー (○)
サンダル ×
○‥可 (○)‥可だが徹底されていない △‥TPOに応じた節度ある着用

これらはあくまでもスーツを着用する職場に就く公務員に適応されるもので
民間企業においては会社によってそれぞれの基準が定められています。

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クールビズおすすめの服装

自社内では会社の基準に従う

まずは会社の定める基準に従いましょう。
そのうえで、さわやかで清潔感のある服装を心がけます。

男性ならば開襟半そでの白シャツにベージュやカーキなど自然色のチノパン、
または柄が大人しめの半そでシャツにスーツのズボンを合わせても良いでしょう。

女性の場合は社風や会社の基準に準じていれば、かりゆしウェアでもOKです。
あまり派手な原色などが歓迎されないのは普段も同じですから、
華美ではないけれど涼しげで可愛らしい柄物のワンピースなども許されそうです。

訪問先では相手先の社風に合わせる

すべての企業がクールビズを徹底しているわけではありませんので、
クールビズスタイルで伺うときまずくなることもあります。

できれば訪問前にクールビズで良いのかを確認してから伺いましょう。

もっともビジネスの基本はスーツにネクタイという古風な会社もありますので
いつでもスーツやネクタイを着用できるように準備しておくと便利です。

初回の訪問はきっちりとしたスーツとネクタイで伺って、
次回からクールビズでも良いかを確認するのが無難でしょう。

訪問先がクールビズを指定してきたら

訪問の約束をしたときに、相手先がクールビズを指定することがあります。

ただ、いくらクールビズでお越しくださいと言われても、
さすがに先方もスーパークールビズは想定していないでしょうから、
アロハシャツやジーンズなどの軽装は控えましょう。

基本的にはノーネクタイ、ノージャケットで伺います。
シャツは半そでシャツでもOKですし、足元はスニーカーでも大丈夫です。
不安ならスーツからネクタイとジャケットを外した服装で伺いましょう。

女性の場合ならば清楚なイメージを崩さない程度に風通しの良い格好でOKです。
色は薄いブルーやピンク系、夏らしいイエローなどを上品に使いましょう。


まとめ

クールビズに関しては賛否両論ですが、
二酸化炭素の排出量を減らしたり節電効果があったりと
環境にやさしい政策であることは間違いありません。

理想としては、環境のために日本全体が夏場の軽装を受け入れるというのが一番ですね。
ただし、その場合でもビジネスシーンであることは忘れずに、
節度を保てる範囲でカジュアルにしていきましょう。

それでは今年も暑い夏を乗り切りましょう!

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