インフルエンザウィルスを失活させるためには、
室内の湿度を50%程度に保つ必要があります。

ただ、湿度を高めにしておくと、冬場は結露に悩ませれてしまいます。
そこで加湿器を利用したときの結露対策についてまとめてみましたので、
参考にしていただけると幸いです。

スポンサーリンク


結露とは

冬場に部屋で起こる結露は、外気温と室温の寒暖差によるもので、
寒い場所と温かい場所があると、その境目で空気中の水分が冷やされて液体となり、
窓や壁などに水滴として現れるものです。

結露は放っておくとカビや細菌の発生、
木材の腐蝕など厄介な問題が起こってしまいます。

そのため、結露対策を行う必要があります。


窓の結露対策

1.二重サッシにして温度差を緩やかにする

結露の原因が温度の高低差なので、窓ならば二重サッシにすると
間に空気層ができ、外と室内の温度変化が緩やかになります。

例)二重サッシや内窓を付けたときの温度

ただし、二重サッシにするには専用の工事が必要になる場合もあり、
設置費用が高額になることがあります。

費用を安く抑えるには、内窓を取り付けることもできます。

2.結露防止シートで空気層を作る

結露防止シートといっても梱包緩和材(プチプチ)とよく似たものが販売されています。

この結露防止シートも空気層を作ることで
温度差を緩和して結露を防止することを目的にしたものです。

梱包用のプチプチシートでも代用可能ですが、
その場合は下図のように二重にすると、膨らんでいない部分に水滴がつくのを防ぐことができます。

ただし窓全面につけるので見通しは悪くなります。

結露防止シートの他にも、
スタイロフォームやスチロールなどの断熱材を使うと同様の効果が得られます。

断熱材は窓の外側の上部で接着するなど工夫することで、
夜だけ窓部分に装着することも可能です。

ただしその場合は、断熱材と窓とが完全に密着せず、
間に冷たい空気が入ってしまうと結露を起こしてしまう可能性もあります。

窓の部屋側に設置するものですが、窓とは距離を取ってサッシに貼る内窓もあります。
間に乾燥剤を挟むことで、より結露防止の効果が期待できます。

3.窓の水滴をこまめに拭き取る

とてもいい原始的ですが、効果的な方法として、
結露が起こるたびに窓の水滴を拭き取る方法があります。

この方法ならば、窓も綺麗になって結露によるカビも防ぐことができます。

ただ、エアコンをつけるなど部屋の温度を暖かく保つのであれば、
寝ている間にも水滴の拭き取りが必要になります。

それではゆっくりと休むことができませんので、
眠る間は窓に新聞紙を貼り付けておき、新聞紙に水分を吸い取ってもらいましょう。

朝起きてから貼り付けた新聞紙で窓を拭くと、雑巾で拭くよりも綺麗に仕上がり一石二鳥ですね。


スポンサーリンク

4.水分吸収シートを貼る

窓の下部に貼ることで、落ちてきた水滴を吸収してくれます。
サッシに水がたまらないため、カビ予防に効果的です。

押入れやクローゼットの結露対策

1.換気をする

お客様がいないときなど、可能なときは
押入れやクローゼットを開け放して、空気の入れ替えを行いましょう。

空気を動かすために扇風機やサーキュレーターなどを使うとより効果的です。

2.除湿剤や乾燥剤を置く

水とりぞうさんなどの除湿剤を置くのも効果的です。
除湿剤を置くときは床かなるべく床に近い場所に置きましょう。

湿気は水分を含むので、通常の空気よりも重く、下に流れていく性質があります。


まとめ

インフルエンザ予防には加湿がこうかてきなのですが、
加湿器を使用すると、どうしても結露が起こりやすくなります。

予防には限界がありますので、
結露が起こった場合にこまめに対処していく必要があります。

カビによる体調不良や木材腐蝕による家の劣化を防ぐためにも、
効率よく結露対策を行いたいですね。

スポンサーリンク