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ノロウイルスとは

ノロウイルスは、非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスです。

ノロウイルスはノロウイルスを蓄積した二枚貝を食べたり、
すでに感染した人の排泄物や吐瀉物、
またはそれらが乾燥したものから出る塵埃に触れることによって感染します。

ノロウイルスの潜伏期間と症状

ノロウイルスの潜伏期間と保有期間

ノロウイルスには潜伏期間が短いという特徴があります。
個人差はありますが、感染から早くて10時間、
一般的には24時間から48時間程度で発症すると言われています。

潜伏期間中に二次感染を起こす可能性は低いですが、
唾液などの飛沫感染や接触感染には注意しておいた方がよいでしょう。

また、ノロウイルスを一度発症してからの保有期間は、およそ1週間程度です。
二次感染を防ぐためには、発症後3日間は絶対に安静、
少なくとも5日から1週間程度は仕事や学校を休んで自宅で安静にすべきと言われています。

ノロウイルスの症状

ノロウイルスに感染して発症すると症状がでます。
37度から38度程度の発熱、腹痛や嘔吐、激しい下痢などが主な症状です。


ノロウイルスの予防

徹底した手洗い

ノロウイルスの感染原因のうち90%ほどが、ノロウイルスが付着した指で食べ物をさわり、
その食べ物がノロウイルスに汚染された状態で飲食することによって起こるものです。

しかも、ノロウイルスは生命力が強いため、
トイレのドアノブなどに付着したものは一ヶ月程度は失活せず、感染力を持ち続けます。

外出先のドアやトイレのドアノブ、手すりなどからウイルスが付着する可能性が高いため、
ノロウイルスの感染予防には、徹底した手洗いが効果的といえます。

手洗い用のせっけんなどでノロウイルスを失活化させることはできませんが、
手洗いの摩擦などで手指に付着したノロウイルスを物理的に洗い流すことができます。


厚生労働省のホームページにある資料が参考になります。

厚生労働省:感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について

手洗いの方法

1.ぬるめの流水で手全体を濡らします。

2.手で石鹸を泡立たせます。
  

3.両手をこすり合わせて、手のひらと指の腹を洗います。
  

4.手の甲と指の背を洗います。

5.指の間を洗います。
  

6.親指と親指の付け根を洗います。
  

7.指先と爪の間を洗います。
  

8.手首から肘までの半部くらいの腕をぐるっと洗います。
  

9.両手をすり合わせながら流水で石鹸の泡を洗い流します。

10.2~9までをもう一度繰り返します。
  手洗いは2度洗いが効果的と言われています。

11.乾燥した布やペーパーで水気をよくふき取りましょう。
  手洗いは30秒以上を目安に行います。

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ウイルスの消毒

ノロウイルスは感染者の腸内でウイルスが爆発的に増殖するため、
排泄物などからの二次感染のリスクが非常に高くなっています。

二次感染を防ぐためには、ノロウイルスが付着している可能性の高い場所を
徹底的に消毒する必要があります。

けれどノロウイルスにはアルコール系消毒薬の効果があまりなく、
アルコール消毒してもウイルスが失活することはありません。

ノロウイルスに効果的なのは、
次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)です。

塩素系漂白剤を薄める目安

感染者が直接触れた場所の消毒

塩素系漂白剤を250倍に希釈した塩素濃度約0.02%の消毒液で消毒しましょう。

希釈には家庭用塩素系漂白剤20mlに対して水5リットルを使用します。
例)キッチンハイターキャップ1杯(20ml)を水5リットルで薄める。

感染者の吐しゃ物や排泄物が直接触れた場所の消毒

塩素系漂白剤を50倍に希釈した塩素濃度約0.1%の消毒液で消毒しましょう。

希釈には家庭用塩素系漂白剤20mlに対して水1リットルを使用します。
例)キッチンハイターキャップ1杯(20ml)を水1リットルで薄める。

消毒の仕方

食器やふきんなど、浸け置き出来るものは30分以上は浸けておきましょう。
ドアノブやてすりなどは消毒液を浸した布で丁寧に拭き、
10分以上置いてから水拭きで再度きれいに拭き上げます。


医療機関や飲食店、保育園などでノロウイルス対策に使われています。



東急ハンズでも購入できます。

マスク・手袋の着用

また、ノロウイルスは感染力がとても強く、ウイルスが付着した手で
鼻や口、目などを触るとほぼ間違いなく感染してしまいます。

外出先などでウイルスと手や口の粘膜との接触を防ぎ、
かつ手と口などの粘膜との接触を防ぐ意味で、マスクや手袋の着用も有効といえます。


感染者からの感染が一番怖いノロウイルス

最初にお伝えしたように、ノロウイルスの感染経路は9割が感染者からの二次感染です。
そのため、家族内で誰かがノロウイルスに感染発症してしまったら、
保有期間中の隔離と感染した人が触ったものやトイレの消毒を徹底的に行う必要があります。

嘔吐物やトイレなどの掃除をするときは、
ウイルス感染を防ぐためにマスクと手袋、エプロンを着用しましょう。
使用したマスクや手袋などは廃棄したいので、使い捨ての丈夫なものがいいですね。

特に嘔吐物の場合は新聞紙やキッチンペーパーなどを素早く被せて
ウイルスの拡散を防ぐ必要があります。

さらに嘔吐物を片付ける際は外側から中央にまとめるように
できるだけ速やかに静かに寄せて、使用後のマスクなどと一緒にビニール袋などに入れましょう。
ビニール袋は二重にして厳重に封をするのが基本です。

・使い捨て帽子 1枚
・使い捨てマスク 1枚
・使い捨てエプロン 1枚
・使い捨て手袋 2双(4枚)
・使い捨て靴カバー 1足
・除菌処理剤の計量に!計量カップ 1個
・ポリ袋 2枚
・汚物の吸収シート 15枚
・汚物回収に便利 紙製ヘラ 2枚
・汚物処理マニュアル 1枚

などの嘔吐物処理キットも販売されています。
ご家庭に数セットあるといざというときに安心です。


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