一人暮らしで節約するとすれば、真っ先に候補に挙がるのが食費の節約です。

安いときにたくさん買って、小分けで冷凍保存。
食費節約の王道手法を確実にこなすため、
今回はお肉の冷凍保存法とおすすめの解凍方法をご紹介します。

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食費節約の基本

安く買って冷凍保存は食費節約の基本中の基本です。

特にお肉は金額が金額なので、買うにも勇気が要りますよね。
スーパーなどでは曜日や日にちを決めて、
大きく値引きしてくれるところもありますので、
お買い得なときにたくさん買ってストックさせておきましょう。

ただし、買うだけ買って適当に冷凍保存、ではお肉の味が随分落ちてしまいます。
結果的に美味しいと思えずに消費することになり、損をした気分になってしまいますね。

そんなことでは節約生活は持続できませんので、
安く買ったたくさんのお肉を美味しく食べられるように、
冷凍するときと解凍するときに一工夫凝らしておきましょう。


お肉の冷凍保存法


お肉が悪くなってしまう原因は、雑菌と酸化です。
雑菌が繁殖してしまうと腐敗の原因になりますし、
酸化が進むと細胞が衰退して状態、味ともに劣化したり、冷凍やけ起こしてしまいます。

そこで、お肉を美味しい状態で保存するためには、
菌を付着させず、菌を増やさず、参加させない工夫が必要になります。

まず、菌を付着させないためにお肉を何かで包みます。
そして菌が繁殖できないように低温で保存します。
さらには酸化を防ぐために空気を残さないような密閉性を持たせます。

そこで最適な保存方法が、
ラップでしっかりとお肉を包んで空気を抜き、密閉できるジップロックなどの袋に入れ
冷凍庫で低温で保存するという方法です。

冷凍しておけば菌が繁殖できないため、お肉が腐ることはありません。
きっちりと空気を抜いて包んでおけば、酸化も防ぐことができるため、
本来の賞味期限を過ぎても、一ヶ月程度であれば美味しさを保つことができます。


ラップで包んだあと、さらにアルミホイルなどで包むと
熱伝導性が上がり、より短期時間で冷凍することができます。

硬くなってしまうお肉を冷凍する方法

冷凍したお肉が固くなってしまう原因は、主には解凍方法にあるのですが、
冷凍するときにも予防的にできるだけ柔らかく解凍できるような工夫をしておきたいという方は、
ぜひ漬け込み冷凍を試してくださいね。

漬け込み冷凍とは、漬け込んで調理するお肉を、
冷凍の段階で下味をつけておいたり、たれなどに漬け込んだまま冷凍する方法です。


お肉は凍らせることで食材の内側に氷の結晶ができてしまいます。
特に家庭用の冷凍庫など、温度があまり低くない環境で冷凍すると、
その氷の結晶が大きくなってしまいます。

解凍時に氷の結晶が溶けてお肉の外に流れ出てしまう(ドリップ)のですが、
そのときの水分にはお肉のたんぱく質やアミノ酸、うまみ成分なども含まれてしまい、
結果お肉の栄養や風味などの成分が抜け落ちて味や状態が悪くなってしまいます。


この、ドリップのもととなる氷の結晶を小さくするために効果的なのが漬け込み冷凍です。

お肉につけた下味の成分やお肉を漬け込んでいるたれなどの成分が
食材の中の水分を引き付けてくれるため、
お肉の中に水分が残りにくくなり、氷の結晶ができにくくなるという仕組みです。


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美味しく食べるためのおすすめ解凍方法

お肉の品質をあまり下げない冷凍方法を実践したあとは、
お肉を美味しく食べるための解凍方法で解凍してみましょう。

ちなみに解答の方法は冷凍したお肉の種類によって異なりますので、
以下でどんな状態のお肉を冷凍したかに合わせて解凍方法を選んでくださいね。

生のお肉を冷凍した場合の解凍方法

生のお肉を冷凍した場合は、低温解答がおすすめです。

生のお肉は解凍したあとに調理する必要があるため、
冷凍したお野菜と同じように冷凍のまま調理したくなりますが、これはNGです。

調理するときに熱したフライパンや油は、冷凍のお肉を入れたことにより急激に温度が下がります。
急激に下がった温度を元の温度に戻すまでにはある程度時間がかかってしまいます。
その間にお肉からは水分が抜けてパサパサの残念な食感になってしまうのです。


お肉を上手に加熱するには、調理前に室温に戻しておくことがコツです。

そのため、冷凍した生肉も加熱する前に必ず解凍して室温に戻しておく必要があります。
ただ、お肉を冷凍庫から出したまま解凍してしまっては、
季節や室温によっては雑菌の繁殖を助けてしまうことになります。

そこで冷凍した生のお肉は、冷凍庫から出したら冷蔵庫へと移しましょう。
使用する前に12時間ほどかけて低温を維持しながら冷蔵庫でゆっくりと解凍していくのです。
そして実際に調理する15分前くらいに冷蔵庫から出して室温に戻しておけばOKです。

もちろん電子レンジの解凍機能を利用してもOKですが、
電気代を少しでも節約するのであれば、冷凍庫での解凍がおすすめです。

もし、一度の大量のお肉を解凍させたいのであれば、流水での解凍がおすすめです。


反対に、冷凍したまま加熱調理したほうが美味しい食材もあります。
衣が付いたものや餃子などのように加工された調理済みの食品です。

そもそも冷凍食品は冷凍の状態で加熱調理されることを前提にしたものが多く、
冷凍のまま加熱されることで一番おいしくなるように作られています。

また、からあげやてんぷらなどの衣があるものは、
解凍してしまうと衣がはがれたり溶けたりして上手く加熱できない場合があります。

そのため、衣が付いたものや調理済みの加工食品などは
冷凍されたまま加熱調理することで解凍するようにしましょう。


まとめ

節約はしていても、身体のためにも気力を養うためにもお肉は食べたいですよね。
そんな願いをかなえてくれるのが、スーパーの安売りです。

お得に買い物できる機会があれば、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてくださいね。

ちなみに冷凍庫は物がたくさん入っている方が電気代の節約にもつながります。
冷凍保存を活用して、楽しい節約生活を送りましょうね。

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