カフェのメニューはどうやって決めるべきか　～新規カフェ喫茶店オープン

飲食店で最も大切なことの筆頭としてあげられるのがメニューです。
重要だからこそ頭を悩ませるメニュー作成なので、
今回はそのヒントになりそうな情報をお届けします。

基本的にはカフェでもレストランでも居酒屋でも考え方は同じです。
以下の点を忘れずにメニューを考えれば、大きく外すということはありませんので、
しっかりと活用してくださいね。

女性受けを狙うことの意義

飲食店は、基本的には女性受けするメニューを考えていきます。
それはなぜか、答えは明白です。

女性はリピーターになりやすいから。
そして女性はいいと思ったものを知人友人と共有する確率が高いから。

外食市場での消費を大きく見ると、
人口差など諸々を換算すれば男女でそれほど大きな差はありませんが、
女性の場合はフェイスブック以外のSNSの利用率が非常に高くなっています。

もちろん一概には言えませんが(女性である筆者がすでにそういう性質ではないので)、
女性の多くは気に入ったものをリピートし、そしてSNSで拡散したがる傾向にあります。

リピーターとSNSでの拡散は、この時代すでに外せない経営戦略といえますので、
女性受けを狙ってメニューを決めることは、その戦略に則った手法と言えます。

何が女性受けするのか

では、どんな料理やドリンクが女性受けするのでしょうか。
以下女性受け要素をざっと上げておきますので、いずれかを含めるようにしてみてください。

☆見た目がおしゃれでかわいい(写真を撮りたくなるような盛り付けなど)
★カロリーが低いのに満足感のあるボリューム
☆美容によさそうな食材を使った料理
★甘いもの
☆きらきらしたもの
★特別感のあるもの(どこでも食べられるものではない)
☆お得な感じのするもの(ランチ特価や女性割引など)
★ヘルシーな感じのもの
☆イタリアン

情報収集はターゲット層が利用しているSNSで

お店のターゲット層は決まっていますか？

これは開店する前の段階で決めておくべき予想ですが、
まだであれば開店後どんなお客様が多いのか統計を取ってお店の方向性を決めていきましょう。

そしてメニューを決めるときには、ターゲット層の利用するSNSを使って、
今どんなものが流行っているのかを情報収集してみましょう。

10代、20代の女性がメインターゲットであればツイッター、
30代、40代の女性がメインターゲットであればインスタグラム、
年齢にかかわらず意識高い系であればピンタレスト、
フェイスブックはだいぶ弱くなってきましたが、参考にならなくもないです。

もちろんすべてのSNSをチェックできればいいのですが、
そんな時間はなかなか取れません。

女性受けの見た目がおしゃれをカバーするためにも、
どれか一つを選ぶならインスタグラムをチェックしてみてくださいね。

定番をいくつか置くことの安心感

すべてがおしゃれですべてがフォトジェニックですべてがオーガニック、
そんなカフェはおそらく高い確率で流行ります。

けれどここで提案したいのが、定番メニューの設置です。
同じ女性でもオーガニックが苦手な人もいますし、
おしゃれよりも質と量を選びたい人もいます。

そういった女性は実は多いのではないかと思っています。
おしゃれなものは好きだけど、がっつり系も食べたいときがある。
矛盾しているようですが、矛盾は女性の標準装備です。

というわけで、おしゃれなカフェに来たけど、
でもやっぱり今日はなんか気分的にサンドイッチじゃないんだよね、
に備えて、ごはん系の定番メニューをいくつか少しだけでも置いておくことをおすすめします。

ごはん系の定番で言えば、からあげやハンバーグなどでしょうか。
カフェ風にワンプレートに盛り付ければおしゃれですし、
カフェ丼なるものも流行っていますので、
わりと自然な形でごはん系をメニューに取り入れることは可能です。

それでもあえてごはん系にもヘルシー志向を取り入れたいのなら
雑穀米にしてみるという手もあります。

原価はあがりますが、雑穀米は空前絶後の大ブームです。
苦手な人もいるので白米もできれば用意しておきたいですが、
雑穀米ですと言うと、大抵の場合は喜んでもらえます。

結局は好きなもの、食べさせたいもの

女性受けやSNSでの流行を追うようにとお勧めしてきましたが、
やっぱりメニューの基本は提供するあなたが好きでお勧めしたいと思うものを用意しましょう。

幅広いお客様にという気持ちもわかりますが、
好きでもないのに作っていることは、実はお客様にも伝わってしまいます。

チェーン店ならば決まったメニューがあるので仕方ないのですが、
個人店ならではの強みで、どれを食べても好きだしおいしいし、
誰かに食べてもらいたいと思って作ったのだと伝わるようなメニューを用意したいですね。

忘れないで、季節限定メニュー

リピーターを長くつなぎとめておくためには、メニューの変化は不可欠です。
コアなファンであればあるほどメニューの全部を食べちゃって、
気分を変えた冒険のしようがないなんてことになりかねません。

それで飽きられてはもったいないにも程があります。
ただ、グランドメニューを変化させ続けるのは、それはそれで落ち着きがありません。

そこで、おすすめしたい、というかマストで導入してほしいのが「季節限定メニュー」です。

季節ごとに旬の食材は異なりますので、マンネリ化を防ぐことができます。
そして3ヶ月ごとに季節メニューは変わっていくので、
いつもと違うものが食べたいという要望に応えることもできます。

最初の一年はメニュー考案に骨が折れますが、
それでも次の年からは簡単なアレンジで季節メニューが出来上がりますので、
最初の一歩だけ頑張ってみましょう。

次の機会にそれぞれの季節におすすめの旬な食材についてご紹介したいと思います。

　

　
いかがでしょうか。
メニュー作りのヒントになりそうな情報があれば幸いです。
外したところで反省しか残らないですし、しっかり狙い目を狙っていきましょう。