季節のご挨拶はしていますか?
ほんの短い手紙やはがきでも、お相手は喜んでくださいます。

暑中見舞いの基本的なマナーをおさらいして、
ぜひ親しい方やお世話になった方に便りを寄せてみてください。

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暑中見舞いの基本的なマナー

暑中見舞いを出す時期

暑中見舞いは、七夕から立秋までの間にお相手に届くように出します。
7月7日から8月7日ごろの一ヶ月間です。

立秋を過ぎると残暑見舞いという名目でお便りを出すことになります。
残暑見舞いも8月中に届くように出しましょう。

近況報告や相手を気遣う言葉を添えて出しましょう。

暑中見舞いはハガキでOK?

ハガキは手紙の略式という印象が強いので、
基本的に目上の方へのご挨拶には使わない方が無難です。

けれど、暑中見舞いや年賀状にハガキを使う習慣が長く続いているため、
暑中見舞いや年賀状であれば、目上の方にもハガキで送っても良いとされています。
※暑中見舞い用のハガキが初めて発売されたのが昭和25年。
 年賀状に至ってはハガキの誕生(明治8年)と同時に年賀状として使われました。

※暑中見舞いや年賀状のほか、お中元やお歳暮の送り状としてハガキを使うことも良しとされています。

目上の方へは暑中”見舞い”では失礼?

ごくまれに「見舞う」という言葉は目下の人へ使う言葉であり、
暑中「見舞い」とすると目上の方に失礼に当たると言われることがあります。

ですが、見舞うという言葉が目下の人へと使う言葉であるという説には
実は明確な根拠がありません。

また、暑中「見舞い」+「申し上げます」という
目下の人への言葉と謙譲語の組み合わせが不自然であると否定されていない点からも、
見舞うが目下の人へ使う言葉であるという説は信憑性が低いと思われます。

そのため、目上の方に「暑中見舞い」という文言を用いても
失礼には当たらないでしょう。

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ただし、「見舞い」が目上の方には失礼と考える方も少数いらっしゃいますので、
心配であれば「暑中お伺い申し上げます」という文言を使っても良いでしょう。


喪中と暑中見舞い

喪中の方への暑中見舞いは?

喪中の方への年賀状は出さないのがマナーですが、暑中見舞いはどうでしょうか。

結論から言うと、暑中見舞いは出しても大丈夫です。

年賀状と暑中見舞いではその性質が異なるため、作法も異なります。

年賀状には少なからず新年へのお祝いの意味があります。
けれど暑中見舞いには相手の様子を尋ねたり気遣う意味があるだけなので
喪中であっても暑中見舞いは出しても大丈夫ということになります。


ただし暑中見舞い期間中に四十九日(仏教)や五十日祭(神道)が終わっていない場合は
お相手も忙しいでしょうし万事落ち着かない時期ですので控えた方が無難でしょう。
気になるようでしたら時期が過ぎてから改めてご挨拶の手紙を書くことをおすすめします。

喪中に暑中見舞いは出してもOK?

喪中の方への暑中見舞いではなく、あなたが喪中の場合はどうでしょうか。

こちらも暑中見舞いの性質上、出しても問題ありません。

お通夜や葬儀に来ていただいたり弔問してくださったり御香典をいただいたのであれば、
そのときのお礼を添えて、落ち着いてきたことを伝えると良いでしょう。


メールで暑中見舞い?

ビジネスでのお付き合いでメールをコミュニケーションの主な手段としている場合や、
親しい友人同士の場合、暑中見舞いをメールで送っても良いのでしょうか。

メールので暑中見舞いは、お相手の受け取り方による部分もありますが、
気の置けないお付き合いをしているのであれば、それほど礼儀を失する行為ではありません。

ビジネスメールは一つの確立されたツールですし、
メール用のグリーティングカードのテンプレートなども用意されています。

また、友人同士であれば暑中見舞いのメールからコミュニケーションが広がることもあり、
そういった意味では本来の暑中見舞いの意味に沿っていると言えるでしょう。


ただし、目上の方へのメール暑中見舞いは失礼に当たる場合があります。
ご年配の方であれば特にご挨拶は書面でと決めておられる方もいますので、
できるだけハガキで出した方が無難でしょう。

お相手からメールで頂いた場合は、
一言失礼を詫びてから、メールで返信させていただいても良いかもしれませんが、
ハガキが無難であることには変わりありません。


まとめ

昨今では虚礼廃止の流れが顕著になっており、暑中見舞いを廃止する企業もあります。
「うわべばかりで誠意を伴わない、形式的な礼儀」を廃止するものです。

とはいえ、すべての暑中見舞いや年賀状の廃止が推奨されているわけではありません。

やはり心を込めた暑中見舞いなどの季節のご挨拶は
喜んでいただけるものであり、またコミュニケーションの一環でもあります。

ひごろお世話になっている方には、基本的なマナーをおさえて、
心を込めたお便りを出してみるのもよいのではないでしょうか。

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