ガンかもしれないという状況になったら

まずは深呼吸しましょう。

ガンの疑いがあるということは、ガンだということではありません。動揺して思考のゴールには最悪の可能性を置きたくなりますが、まずは落ち着いて、精密検査を受けましょう。


ガンと診断されたら

たとえ精密検査の結果がガンであったとしても、なったものは治すしかありません。まずは自分の身体の状態を知るために、さらなる検査を受けましょう。

ガンはどこのガンなのか、転移はあるのかなど、病院で検査を受けます。たとえば血液検査で数値が高いと言われた場所でも、実際に検査をしてみるとガンではないこともあります。

私の家族は消化器系の数値が高く、転移の可能性が高いと言われ、胃カメラや大腸カメラをしましたが、結果は転移なしでした。肝臓にも陰があると言われて検査をしましたが、ガンではありませんでした。

まずは検査をして、現状を把握します。


セカンドオピニオンを探す

セカンドオピニオンを探すとき、精密検査を受けた病院の担当医にお願いすれば、紹介してもらえることがあります。

近年ではセカンドオピニオンは受けて当たり前ですから、気楽に紹介状を書いてもらえるようお願いしてみましょう。

ただし、大きな病院で紹介された医者は、同じ治療方針を持つ病院であることが多いです。ガンの三大治療法と呼ばれる手術、抗がん剤治療、放射線治療を絶対のガイドラインとしている医療機関は、未だに大病院であるほど多く存在します。三大治療法を完全に否定するわけではありませんが、あまりに対応が一様すぎて、「わたしのガン」を見てくれているのか不安になりますよね。

抗がん剤治療には改善効果があるガンと効果がないガンが存在します。総じて抗がん剤の効果があるのは、ガン全体の約5%という数字も聞くほどに、抗がん剤治療の効果は期待ができない場合があります。子宮頸がんの線扁平上皮がんと診断された家族は、医者から抗がん剤の効果はほとんど期待できないと言われました。それでも病院の方針に従って三大治療法を勧められます。
※子宮頸がんに効くと言われる抗がん剤は、パーセンテージは低いとしても数百数千とある治療法の中で信頼できる数字を見たときには、上から1~3番目の効果が出ているという理屈です。

現場の多くのお医者さんも解っているのです。「このガンには抗がん剤は効かない」ということを。それでも属する組織の方針に逆らえば、そこにはいられなくなるため、ガイドラインに従わざるを得ないのです。

近年ではガンの治療法も多様化してきました。できれば大学病院系列とは違った治療法(食事療法や免疫療法、高濃度ビタミンC点滴療法、温熱療法など)を推奨するお医者さんにも話を聞いてみてください。


※2017/6/28 追記
ネットでしか調べていない記事を完全に信用してしまうことはお勧めできません。必ず科学的根拠といえるニュースソースが記載されていること、発信者が信頼できる立場にあり、結果を残していること、また直接電話や面談で接点が持てることを確認してから信じるようにしましょう。

ブログで情報発信している立場からはっきりと言わせてもらうと、ネットの情報だけで効果的と判断した治療法をごり押しすることは、却って治療の妨げとなる可能性があります。

必ず、信頼できるデータと信頼できる発信者であることを確認して、直接コンタクトが取れることを確かめてください。ネットで発信されている情報は玉石混淆です。

わたし自身もがん患者の家族ですが、ネット情報に踊らされた強固な現代医療拒否者に困っているところです。ネットには様々な情報が溢れていて、どんなことにもすがりたいがん患者やその家族を惑わせます。嘘ばかりではありません。真摯に情報発信してくれている人もいますが、そうでない人もいます。必ず発信者とデータの信頼性を確かめてください。

同様に、大きな病院のお医者さんが言うことだからと信じ込むのではなく、様々な角度からガン治療を見つけることが大切です。多角的な立場から話を聞き、ご自分で納得した上で三大治療法を勧める大病院の方針に委ねたいというのであれば、それがあなたにとって最上の治療法になるでしょう。

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食事療法を始める

がんの疑いが出た時点で、書籍を読んでがんについて学びましょう。
おすすめはこちらの二冊です。

身体は食べ物によって成り立っているため、食べ物に気を付けることで体質改善を目指します。がんそのものが小さくなる、もしくは消滅すると言われるゲルソン療法系の食事療法を参考に、身体に良いものだけを摂取します。※食事療法について詳しくは別記。

食事療法はがんに直接アプローチするだけでなく、体内の免疫力を高めてくれます。がんと十分闘える身体を作ります。

また心配で眠れないかもしれませんが、横になって身体を休めましょう。眠れるのならたくさん寝てください。睡眠をたくさんとることで免疫力が高まります。

免疫力は具体的にはリンパ球の数にも表れます。リンパ球はNK細胞(ナチュラルキラー細胞)であり、体内の異物にたいして攻撃してくれる細胞です。がん細胞にも攻撃してくれるので、リンパ球数はできるだけ通常値をキープしたいです。そのために食事で栄養をとり、睡眠で身体を休める必要があります。


心を穏やかに、笑うことで免疫力は高まる

ガンはかつて不二の病でした。その危険性もよく知られるところです。

ですから、実際に自分がガンと診断されたら、まずは信じられない気持ちでいっぱいになるでしょう。どうしてわたしが、と理不尽な気持ちにもなりますし、心配で不安でどうしようもなく気分が沈みます。

それはもう、仕方がないことです。一度はとことん落ち込んでみるしかないでしょう。

ですが、現状を受け入れたら、今度は開き直りましょう。

「なってしまったものは、治すしかない」

開き直って、できるだけ前向きな気持ちを維持しましょう。できれば心を穏やかに。笑うことで免疫力が高まることは、科学的にも証明されています。歌うこともまた、同様の効果があります。ともに腹式呼吸が関係して、免疫力を高めています。

笑うにしても歌うにしても、心を前向きに保つことができなければ難しいですね。心を穏やかに、明るく保つためにも、良いお医者さまと出会うことが大切です。


繰り返します。がんの治療法は多様化しています。従来型の三大治療法だけがすべてではありません。諦めるのは一番最後にして、とにかく「なってしまったものは、治すしかない」と踏ん張りましょう。

あなたの大切な人が、あなたの快復を祈っています。


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