せっかくカフェや喫茶店をオープンしたのに、
思ったような集客ができず、オープン早々に経営の危機を迎えてしまっては、
残念では済まないですよね。

そこで今回はオープン前から知っておきたい、
新規オープンのカフェや喫茶店が生き残るために必要なことをご紹介したいと思います。

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生き残りをかけてやっておくべきたった一つのこと

まずは本題である、新規オープンのカフェや喫茶店がやっておくべき一つのことをご紹介します。

それは、「差別化」です。

差別化というのは、ここでは周辺の店舗やお店などとは違う、
その地域でのオンリーワンを目指すという意味です。

わたしたち個人経営のカフェは、
経営的な知識や戦略では、どうしても大手のカフェチェーンに後れを取ってしまいがちです。
同じ土俵で戦うには、ちょっといろいろとガッツと資金が必要になってくるのです。

そこで、大手のカフェチェーンと喫茶店やカフェとして真っ向勝負するのではなく、
その地域のお客様予備軍に、別の方向からアプローチしていく必要がでてきます。

「喫茶店だけど、○○があるらしい」
「○○好きな人がうれしいカフェらしい」

具体的な例を出せば、
豪華なランチに力を入れていて、セレブ層を取り込むカフェや、
ケーキ類に力を入れていて、ティータイムに強いカフェ、
レストラン並みのディナーが楽しめるレストラン&カフェ、
ガンダム好きのオーナーが経営する、ガンダムグッズにあふれたカフェ、
小説を中心にたくさんの書籍を揃えているブックカフェ、
人気の北欧系の雑貨類を店内で販売しているカフェ、などなど。

あなたのお店をあえて選びたくなるような特色を持たせることで、
コアなファンを作ることができ、常連客が増えるにつれ経営が安定してきます。

それが差別化が必要な理由です。

オンリーワンになるためは、
カフェや喫茶店をオープンさせる準備の店舗探しのときに、
候補地の周辺の特徴を探っておく必要があります。

徒歩圏内にいくつカフェや喫茶店が存在して、
それぞれはどういった特色を持っているのかを探っておきます。

市場調査を終えて、あなたが押し出そうとしている特色と被るようなカフェが既にない、ということも店舗探しの条件の一つとして頭に入れておきましょう。


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ビジネスとしての前提を忘れずに

上記のような他の喫茶店やカフェとの差別化は、
生き残るために必要なたった一つのことではありますが、
これは、一般的な水準を満たした喫茶店やカフェが
繁盛店として長く存在するためのある種のスパイスのようなものです。

スパイスを効かせるためにはまずは基本的な準備が整っている必要があります。
その基本的な準備とは何かを確認しておきましょう。

お客様の居心地の良い空間になっているか

個人でお店を開く場合、特に前章で触れた「特異性」を演出する場合は、
店内がオーナーさんの好みに偏ってしまうことがあります。

あくまで主役はいらっしゃるお客様です。
個性として受け入れられる程度の特異性は魅力ですが、
ひとりよがりの特殊な趣味に偏った店内は、なかなか一般受けしません。

同じ趣味を持つ人以外はお客様ではないというある種の思い切りがあれば別ですが、
できればいろんな層の方に来ていただきたいですよね。

まずは作り上げた店内のテーブルで一度食事してみましょう。
そうしてお客様の目線で店内をぐるっと見渡してみます。

そのうえで、ご自分の好みというのを差し引いて、
客観的に居心地がよいかを確認しましょう。

特異性は許容範囲内であれば魅力であり個性ですが、
過ぎると異端ともとられかねません。

趣味を活かしたカフェや喫茶店をオープンさせるとしても、
それが受け入れられる魅力となる程度に抑える、ビジネスの視点も忘れないようにしましょう。

宣伝広告費を惜しまない

知られていないということは、お客様がいないということと同義です。
開店して何年もずっと広告費をかけ続ける必要はありませんが、
オープンしてからの数ヶ月は広告費を惜しまない方が得策です。

タウン情報誌やフリーペーパー、ダイレクトメールなど、
今ではかつてほど効果は期待できないとは言われていますが、
紙媒体のあなたのお店の宣伝マンが直接お客様のもとへ届くという広告は、
開店当初の「認知してもらう」ための期間においては、今でも高い効果が期待できます。


特に、地域を限定して出すことのできる広告は、喫茶店やカフェには欠かせません。

なぜなら、喫茶店やカフェのお客様は、常連さんの割合が非常に高く、
そして生活圏内、もしくは仕事先の近くにあるカフェほど「通いやすい=常連になりやすい」からです。

できれば、開店前から広告をかけておきます。
オープンに合わせてクーポンなどをつけておくと集客力がアップします。
オープン当初はお客様がたくさんいらっしゃると、回しきれないなどの懸念もありますが、
それでも来ていただかないよりはずっとましです。

回らなくても来ていただく。
慣れるにしたがって、回せるようになる。

このくらいの気概でオープンしましょう。
お客様がたくさんいらっしゃるお店という意識を、自分にもお店にもお客様にも植え付けていきましょう。

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