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水道局からの電話

ある日突然、水道局から電話がありました。

「漏水している可能性があるので検査を業者に依頼してもいいですか?」

あまりに自然な流れについ了承しましたが、電話で詐欺が横行している時代です。
検査? 業者? これって詐欺じゃないよね!?

とあまりに突然のことで疑心暗鬼になり、
ネットを検索してみたのですが、それらしい記事がなかったので記録しておきます。

経緯

ある日の夕方、すでに18時半を過ぎたころに1本の電話がありました。

「水道局の○○ですが、←たぶんちゃんと部署名も名乗ったと思いますが、覚えていません。
 水道料金が前回から少し上がっていて、留守のときにもメーターが回っているようで、
 漏水の可能性があるので、委託している業者に検査を依頼してもいいですか?

ちょうど家主が不在の時期で、わたし個人の判断ではどうしようもないのですが、
あまりに当たり前のような流れについ「はい」と答えていました。

疑い

電話を切って冷静になると、
そういえば水道関係の詐欺が前に流行っていなかった…? と思い出します。

詐欺は手を変え品を変えですので、
もしかして漏水の点検も多額の検査費用や工事費用を請求されたりするのかも。

そう思うといてもたってもいられず「もしものときのグーグル先生」ということで
さっそくネット検索をしました。

ただ、ネット上には確かに水質検査詐欺についてはたくさん載っているのですが、
漏水詐欺については情報がほとんどありません。

だったら詐欺じゃないかも? と安心しかけるのですが、
新しい詐欺ならまだネットに情報が上がってなくてもおかしくない!
と依然疑いを持ったまま。


実は、わたし、ものすごく詐欺に引っかかりやすいようなんです。

かつてオレオレ詐欺が全盛期だったころ、
オレオレ詐欺の電話にすっかり騙され、母に伝言を伝えるまでしてしまいました。

母が電話口の口調を怪しんで、結局事なきを得たのですが、
日ごろおっとりしている母と、日ごろしっかり者と言われるわたしの立場が一時入れ替わりました。

そういう過去があったので、電話詐欺には敏感です。
けれどネットに情報がない以上、どうやって確かめるべきか。

実は、漏水で電話があったという記事はあったのですが、
その記事は水道代が40万円を超えていると電話口で言われたと書かれていました。
わたしは具体的な水道代を聞かされなかったので、それも怪しいと思ったのです。


悩み過ぎて時刻はもう21時を過ぎていました。
さすがに水道局に電話しても窓口はやっていないだろうし、
委託しているという業者もどこの誰だかこの時点では分からないし。

結局、翌日の午前中に業者に依頼すると言っていたので、
業者から電話連絡があるだろうと判断して、その電話を待つことにしました。


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慎重に確認

翌朝、水道局から依頼を受けたという業者から連絡がありました。

一晩経って、この時点ではかなり冷静さを取り戻しており、
必ず確認しようと決めていた「検査費はいくらですか?」もちゃんと確認しました。

「点検だけは無料です」と言質を取ったので、ひとまず安心して、
その日の午後に点検に来てもらうことにしました。

もちろん、業者さんが来ることになって、より警戒感は増します。
何か言われたら法的手段‥と頭で何度か唱えながら業者の到着を待ちます。

そしてやってきたのは、作業着を着た男性でした。
電話口は女性だったのに…とますます警戒したいところでしたが、
どうも人が良さそうな感じのおじさんでした。

「いや、いい人がいい人そうな顔しているとは限らない」と言い聞かせ、
検査するおじさんについて回って横目でずっと警戒していました。

そして庭から家の中の水回りまですべてチェックしたあと、
おじさんに「後学のために聞いときます?」と言われ、
家の外の蛇口の根元に長い棒みたいな器具をあてたものに耳を近づけさせてもらいました。

すると蛇口は締まっているのにチョロチョロと微かな水音がします。
蛇口の下のコンクリートの横を掘ってみると、土も湿っているので、
十中八九ここが漏水していますよ、とのことでした。

完全に疑いがはれた瞬間

この時点ですでに疑いは薄れつつあったのですが、完全に疑いがはれたのは、
業者のおじさんに「水道関係で知り合いの業者います?」と聞かれたときでした。

ちょうど一年前に水回りをリフォームしていたので、
水道工事の業者さんにあてがあったのです。

すぐに修理計画の説明に入るのではなく、自分で業者を選んでいいと言われて、
あれだけ疑っていたわたしは、さすがに申し訳ない気持ちになりました。

その後

水道工事は別の業者に頼むことにして、
まずは来てくれたおじさんに重ねて感謝を告げ、帰ってもらいました。
間違いなく「点検は無料」でした

そして翌日に水道工事の業者さんにみてもらい、
建ててから20年近く経っているため、水道管が消耗しているとのことで
水道管全部を鉄管から樹脂管に変えてもらう工事を行うことになりました。


そんな段取りを決めている間にも水道局の方からは連絡がこまめに入りました。
すっかり感謝の気持ちでいっぱいなので、わたしの対応も丁寧です(笑

水道局の料金センターの方だったのですが、
多くなっていた水道料金は漏水の修理が終われば減額される可能性があるとのこと。

聞けば、今回の請求額はいつもの倍近くだったので、確かに多いですね。
どのくらい減額されるかはまだ分からないけれど、
まずは修理が終わったら連絡してほしいと言われました。


そして今日、水道の工事が終わりました。
水を使う場所は一階だけだったのですが、これまでの水道管を止めて、
新しく樹脂製の水道管を通すという2日間の工事でした。

工事費は30万円くらい。
今後も住むなら仕方のない修繕費かなと思います。

つらかったのは、今日の午前中ずっと断水だったこと。
9時から13時半くらいまで断水だったのでトイレにも行けませんでした。
水道工事の前には近くにトイレを確保しておくことが大事ですね。


結論:今回は詐欺じゃなかった

今回の「漏水のお知らせ」は詐欺ではありませんでした。

出来事を簡単にまとめておきます。

1.水道局の料金センターから電話があった。
2.漏水しているかどうかの点検は無料で受けられた。
3.知り合いの水道工事業者に修理を依頼できる。
4.漏水で高くなった水道料金は減額の可能性がある。
(5.水道管を全部新しくするには30万円くらいかかる ※工事内容によります)

長く一か所に住むと、漏水の問題は避けられないものなのかもしれませんね。


今回の水漏れの電話は詐欺ではありませんでしたが、
依然「水質検査詐欺」は横行していますので気を付けてくださいね。

水質検査は住民が依頼して初めて検査が行われるそうです。
押しかけ水質検査はほとんど間違いなく詐欺なので疑ってかかりましょう。
※濁った水を見せられて水道工事が必要と言われるそうです。


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